彼女でもない女性に奢りたくないのはセコい男か

  
 数日前の奢る奢らないのの話がまだ続いています。
 http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/comic/3875/1164632176/
 で、テーマは、原則ルールをどう定めるか、ということになっています。
  
 その前に、女性からの意見でいくつか「女性は『オンナ』として食事に参加するために手間と費用がかかっているから男が多く負担してもいいんじゃない?」というのがあります。
 これ、怖いから言わなかったんですが、男は、その「完成型」としての「オンナ」しか見てないし、見る必要がありません。そして「オンナ」に対して誘います。
 例えば、手間と費用を大量にかけて魅力が80点になった女性と、最低限をかけただけで90点の女性がいるならば、90点のほうでいいわけですよ。
 それはお互い様の問題で、男のほうでもモテたいがためだけにウィンタースポーツをやる人がいます。モテたいという理由以外でウィンタースポーツを始める動機がありません。寒いし痛いし金はかかるし。
 ファッションについて言われるのは、今では男も同じです。私も「それ寝巻き?」とか言われるわけですよ。「男度」を上げたかったら、ファッションを勉強して金をかけなきゃいけない。それは結局お互い様です。
 ただそうなってしまうと、努力して惚れさせたもん勝ちという、ホストやホステスのような話ばかりになってしまいそうです。俺のほうが金もかけたし努力もしたんだから奢ってもらうぜ、みたいな。
  
 もっとも、毎日化粧なんてやってられないけどな。
 女子は昔から過当競争が行われていて、男子は最近競争が始まったので、女子は厳しくてコストパフォーマンスが悪くて、男子はやった奴が出し抜ける状態で、それで非モテが困ってるわけだけど。フェミニズムで言えば、その不均衡が問題になるんでしょうけど、化粧して出し抜こうとするのは女であって、フェミニズムの敵はオンナですねぇ。
 これ以上続けると、どれだけ化粧の技術を上げたって、すっぴんの上原さんに敵わないという、見も蓋もない美醜差別の話になってしまいそうですが。
  
 次に「食事代は楽しい会話や食事をした対価と思って払いましょう」というのですが、これは、女性のほうは楽しくないんですかね?
 楽しくないけれども、食事が食べられるなら付いてきたというのであれば、これは援助交際とどう違うのでしょう? 食事やカラオケだけを一緒にする、性行為のない援助交際ってありますよね。それとの違いはどこにあるんでしょう? 追い銭の有無だけ?
 女性も楽しいのであれば、女性も等しく払うべきだ、という「割り勘ルール」に帰結されると思うのですが。
 この話もまた見も蓋もないほどに弱肉強食ですね。惚れさせたもん勝ち。惚れたほうが払えばいいじゃん、という。ホストとホステスの世の中ね。
   
 タイムリーなことに昨日(28日)、さんまの番組にて、ビビる大木が「なんで彼女でもない女性にまで奢らなくていけないのか理由が見当たらない」と発言したところ、バブルの杉本彩とバブル後の大沢あかねともども、セコいという批判になってましたね。他の女性の出演者も大木に「なんで?」みたいな表情をしてました。
 大沢に言わせれば「女性の方が誘っても、誘ってあげてるんだから」大木が払いなさい、という発言でした。テレビ的な演出はあるかもしれませんし、芸能界の基準なのかもしれませんが、セコい男に嫌悪の表情のオマケつき。「男が奢るべきでしょ?」ルールは根強いですわ。モテの男は割り勘でもいい、というオチはつけてましたけどね。
  
 「割り勘で一緒に食べに行きたい異性」という存在は許されないのでしょうかね? 私はあっても全くかまわないと思うのですが。
 そうなると「男が奢るルール」や「誘ったほうが奢るルール」が原則としてあると、わざわざ「割り勘で一緒に食べに行こう」というのは、対人の関係としては対等で平等でありながら、相手を低く見ているかのような失礼な話になります。
 誘われる側、もしくは女性は、対等で平等な「割り勘」に賛成であっても、原則ルールからは低く見られるということで、それを理由に食べには行きたくても行かないということも起きそうですね。
  
 ということで、私は原則割り勘ルールがいいんですけどね。
 でまぁ、実際に私がどうしているのかというと、自分で「もう、男が払うのやめよ?」とか書いておいてなんなんですが、いつも常套手段が決まってます。
 「今度そっちの奢りでメシでも食べに行こうよ」と誘います。たいていの場合は「いやいや、そっちの奢りでしょ」という会話になるわけですよ。
 例えばこれが相手が上原さんだった場合には「よしわかった。俺の奢りなら行くんだな。日程を詰めよう」と持っていけるのですが、上原さんと口を利いたことがありません。
 で、上原さん以外の女性の場合には、ずっと「そっちの奢りでメシでも食べに行こうよ」と誘い続けます。そうすると「いやいや、そっちの奢りでしょ」という会話を何度でもすることができるわけですよ。会話のきっかけに使える。
 で、そのうちに向こうが折れます。「もうわかったよー、いつ行くの?」という話になります。もちろんならない場合もありますが、私は基本的に、そうならない限り行きません。というのも、奢ってもらわない限り行きたくないと思ってる相手と行くのも悲しいでしょう。
 で、奢ってくれる気でいる女性と食事に行ったうえで、会計時、私が払うわけです。そうすると、向こうは「あれ?」となります。そこで言うわけです。
 「今度一緒に行くときは本当にそっちが奢ってね」 これで、次回の約束もできるというわけです。
 これは私がイケメンであるからできる方法であって、これがそのまま非モテ童貞に転用できるなどとは考えていないわけなんですが、これ以上言うと私も反革命リストの筆頭に名前を挙げられそうでなんですけど、まぁ、私も奢っちゃってるんですよね。
  
 「どっちかが奢る」という原則ルールだと、お金の問題だけではなくて、奢る側と奢られる側という立ち位置の問題で、変わってしまう関係性も惜しいんだよね。
 ということで、私は原則「割り勘ルール」を支持します。セコい男だから。