ネット人格は裸だ

  
 オス! オラ人身御供! 大地よ、海よ、空よ、そしてこの世に生きているすべてのみんな、オラにネガティヴコメントを分けてくれ! おー、みんなのネガティヴコメントがドンドン集まってきたぞ! _ト ̄|○
  
 最近、tomeさんが超攻撃的で、tomeさんにいたぶられるのがだんだんと快感になってきた真性ドMの瀧澤です。ぷりちーtomo-moonさん、今後ともよろしくお願いします。
 なんか、トラックバックもコメントも、四方八方で女性から仇役にされていて、嫌なキャラ立ちをさせられそうになっていますが、みなさん、新年度、如何お過ごしでしょうか?
 さて、私はこちらのコメント欄にて、らぶりーnogaminさんとお話をしておりまして、もう完全に二人だけの世界だと思っていたら、何人か見ている方もいらっしゃるようでして、こんなブクマまでありまして、その中での派生的な話。
  
 ネット人格(インターネット上での性格)とリアル人格(一般社会生活においての性格)というのが区分できるとします。
 本来なら、リアル人格であっても、家族や会社や友達や恋人など、相手によって関係性は違うわけですから、全く意味のない区分ではあるんですけどね。
  
 で、オンラインとオフラインとで、全然印象が違う、という人がいます。
 私は「爽やかイケメンと自称していたけど、まさか本当とは!」と言われる以外は、オンラインとオフラインとで、これほど違いのない男も珍しいと言われます。
 つまり、オフラインでも、オンラインと同じように、礼儀正しく上品で真面目な少年であるということになります。気品や優雅さは隠そうと思っても滲み出てしまうんだから仕方がありません。
 なので私は、オンラインとオフラインで、人格が大きく乖離するという現象に対して、大変そうだね、という印象しか持てないわけです。
  
 ただ、たとえばネットにおいて文章を書くとき、現実を若干アレンジしたほうが内容が面白くなるとき、私は現実を簡単に捻じ曲げます。
 それこそろべかるさんが言うように、不幸ネタにしたほうが受けやすい、という場合が多いです。
 現実よりも幸せに改変しても、それを読んでも虚しくなりませんか?
 回転寿司で食べたのに、「今日は築地の寿司屋で大将のお任せ。時価の本マグロを頼んだら凄く美味しかった」みたいなこと書いても寂しくない?
 「うっは、俺、ドンファン。黄色い財布を買ってから金運も上昇、女がいくらでも寄ってくる、超ハッピースーパーハッピー。俺、幸せの絶頂」とかまで書いてればネタですけど、微妙に美化してると辛くない? いっそ竹野内豊ぐらいまでいかないと。
  
 で、本題。
 ネットというのは、肩書きから解放されて、自分の思っている自分像が出やすいというお話です。
 そんな話を呑気にしてる場合かというぐらいの四面楚歌ですが、まぁ、あれだ、人生四面楚歌。僕はみんなが大好きです。
  
 私は以前、妙に社会的ステータスのある人たちが多く、お互いの人格を罵り合うというシュールな掲示板に何年か参加していました。 
 医者やら弁護士やら大手新聞記者やら大手出版社やら大学教授やらが、相手の人格を否定し、それこそ「リアル気違い」とか「阿呆じゃないですか?」とかは挨拶代わりでした。
 どう考えても、彼らが日常生活において、そんな会話で相手の人格を貶すということは考えにくいわけで、そんなことをネットでは、結構本気でやっていたわけです。
 なんでそんなことが起きるのかというのを、当の大学教授が考えたけれどもすぐにやめて「どういうわけかわからん」としたんですが、私はインテリでもアカデミズムでもないので、もうちょっと慎重さに欠けて仮説を出しているんです。
  
 まず、一般生活では、立場とか雰囲気とか、そういったものが邪魔になって、言いたいことなど言えません。
 しかし、ネットでは、ネット内の人間関係などはありますが、一般生活に比べれば些細なもので、思っていることをリスク少なく、匿名でそのまま垂れ流すことが出来ます。
 で、この「言いたいことが好きに言える自分」というのは、いわゆる「本当の自分」と誤解されやすいものです。
 つまり、ネットでは、一般生活に比べて、「本当の自分」と思われている「自分」が出やすくなっていて、それに対してその「本当の自分」の人格を否定されるような罵倒を受けると、殊の外に感情が激しやすくなる。
 これは逆に言えば、激しながらも、やたらと落ち込みやすいのです。非常にストレスフルな状態で、精神的に病を再発した新聞記者とかもいるわけです。
 結局は議論とは関係のない喧嘩になって、事件を起こして警察に逮捕される奴まででて、こんなくだらないことで人生に汚点をつけたり、といっても、こいつはインテリではなくて無職でしたが。
 とにかく、なんでそんなくだらないことにそこまで必死になるのか、というと、ステータスが高い人たちだから、プライドも高いわけです。
 そのプライドの高い人たちが、比較的に「自由に何でも言える自分」という「本当の自分」に近いと思っている人格を否定されることにより、自分が全否定されていると思い、それを拭うために、いい歳こいた社会的地位のある大の大人が罵り合うわけです。
  
 ネットは肩書きがない分、比較的に「自由に何でも言える自分」という「本当の自分」に近いと思っている人格が出やすいです。
 なので、それを否定されれば許しがたい感情を抱きます。
 これは逆に肯定されると、なんかもう自分の存在を全肯定されたような錯覚を産み出すこともあります。
 そうなんだよ、私はそこを共有してもらいたかったんだよ、となってしまうんですわ。これは相当にヤバいです。
 これにメールが入ってくると、さらに親密性が増してきます。でも、まだ大丈夫。時間差があるから。
 これがチャットになると、もうね、簡単に惚れますよ。たぶん。
  
 チャットでネガティヴコメントをされ続けたら、回線で首吊るかもしれませんよ。
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