女に暴力を 

  
 またもこの話題についてなのですが、どうも私は女に暴力を振るうようにはできていないみたいです。
 ここでいう暴力とは、物理的な殴る蹴る叩くなどの打撃系のものですが。
  
 私が暴力を振るわない理由というのは、私は気が小さいからであり、また「女に手は出さぬもの」という通俗道徳に影響を受けているからであり、なにより必要性を感じたことがないからです。
 とまれかくまれ私のほうから暴力に訴える必要性がないので、後背位で挿入しながら臀部をパンパンと叩く以外には、暴力を振るう気がしない。
 私は原則平時に生きているので、暴力を必要としていないのです。
  
 まず、どちらかが莫迦ではない限り、暴力というのは原則的に必要としません。意見を出し合って話し合いをすればいいからです。話し合いが平行線でも、どこまでも話し合えばいいのです。
 相手が正しくて、こちらが間違っているのならば、こっちが納得して謝って従えばいいわけですから。相手が莫迦でなければ問題ありません。
 どちらかが莫迦な場合は、暴力が行われることがあります。
 言い返せない莫迦が暴力に及ぶことはもちろんですが、話し合おうにも相手が莫迦で会話が成立しない場合にも、頭が良い方から莫迦に暴力が行われるケースもあります。
 しかし、暴力は必要ないのです。
 相手の心を読み取ったうえで、その相手に合わせた適切な言葉を選べばいいからです。
 この人には、こういう言い方で話をすれば理解してもらえるだろうという話をすればいいし、それでも、論理的ではなく感情的な反発で聞く耳を持たないのであれば、物理的暴力を振るうぐらいであれば、今度は相手が嫌がる言葉で斬りつければいいわけです。
 おそらくそうすると、女性のほうから、暴力を振るってくるケースがあります。私は経験ありませんが。
 そういう場合は、ほとんどの場合、こちらも手が二本で、相手も手が二本です。自分の手で相手の手首を掴めば、もうコントロール可能です。護身術。
 基本的には女性の場合、男に比べて腕力が弱いため、これだけで殴られたり叩かれたりする心配はありません。そのうえ、面と向かっているわけですから、相手の目を見て話を続けることが可能です。
 すると、手首を押さえられた女性は、蹴ってこようとします。
 ここで活きるのが空手脛です。
 私は幼少の頃より、趣味として弁慶の泣き所をビール瓶でコツコツ叩くということをやっていました。コーラを飲むと、こつこつと。
 これをやっていると、骨が硬くなるのか、痛みが麻痺してくるのか、泣き所をぶつけても平気になってくるんですね。
 相手が蹴ってきたときに、膝を少し上げて脛で受けます。ローキックをカットするやり方ですね。するとどうなるか。
 相手が脛を痛がることになります。蹴ったほうが痛いのです。
 これはもう、慣れると身体が自然に反応してしまうので、勝手にそうなります。こちらは痛くないポイントで受けてしまうのです。
 両手は押さえてあるわけですから、攻撃は、ローキックか、足を踏むかしか残っていません。ローキックはカットし、足を踏むのは、避ければ自爆で、これもまた攻撃側が痛い思いをすることになるわけです。
 結局これは「なんで蹴った私のほうが痛いのよ! 怒ってるのは私なの!!」とか、また理不尽な怒りを呼びますが、まぁ、ここは「ごっめーん。そっちのほうが痛いから蹴らないほうがいいよ」と言えばいいわけです。
 あとは、唾を吐くとか、噛み付くとか、そういう攻撃が残っているわけですが、それはもう、そこまでしてきたらそういうプレイだと思うしかない。そこまでしてきたら、もう別れてあげてください。
  
 ただこの防御法は、スタンディングの状態にしか通用しません。
 寝ている状態の時には、ポジショニングの関係もあり、一概に全てガードが可能とは言えません。
 なので、私に暴力を振るいたい女性は、ガードポジションで私を誘いこむことをお勧めします。背中が痛いといけないので、ベッドの上などが良いと思われます。
 私を殴りたい美女の方、連絡をお待ちしております。