体脂肪率と美食の関係
私は昔から天ぷらが苦手で、天ぷらの味自体は好きなのですが、天ぷらの油分により、後で気分が悪くなるから、それが嫌だから食べないようにしているわけです。
それを世界で一番信頼している人に話したところ、その人が言うには「体脂肪率がある程度以下に低くなると、身体が脂を受け付けなくなって、そうなるみたいだね」とのことで、俄かには信じられない話だったのですが、偶然にも時を同じくして、お袋にも全く同じ話を聞きました。世界一と二に信頼する人に同じ説明を受けた以上は、それを信じるしかありません。
私は、科学よりも二人を信じる。信じた以上は疑いません。誰彼なしにこの「持論」を触れ回ってます。しかも確定事実として。もしかしたら科学も味方なのかも知れませんが、詳しいことは知りません。知る必要がないからです。科学の後押しなどいりません。何故なら科学よりも正しいからです。そういうものです。
で、私には沖縄に良くと必ず食べる、というものがいくつもあって、こないだも多分にもれずそれらを食べに行きました。
それらの中のうちの二つ、亀かめそばの軟骨そばと、麦麦のこてこてとんこつラーメンも食べに行きました。
これらは本当に美味い。沖縄そばはともかく、沖縄まで行ってラーメンを食ってんなよ、と思われようとも、好きなんだから仕方がない。時期によっては味が落ちたと感じるときもありますが、それでも充分美味しい。いつまでも通うね。
そんな感じで亀かめそばに行って、軟骨そばを頼みました。ちゃんとお腹もすいています。
麺を食すと、久しぶりにやっぱり美味いわけですよ。これが沖縄そばだね、なんて詳しく知りもしないのに思いながら食べていると、途中からちょっとくどくなってきた。脂っこいというか、まぁ、そういうものなんだから。美味いんだが、やばいかも。
軟骨に手をつけてみたら、やっぱりこれも美味い。美味いと思いながら食べていたのに、一本食べ終わった段階で、美味いと思ったのに二本目に手をつけたくない。まだ三本は残っているのに。要らないんですね。
でもまぁ、勿体無いし、ちょっと吐くかもしれないと思いつつ、完食しました。最後のほうは、あまり美味いとも思えない感じの完食です。ねぎとスープで脂分を薄める目的のような完食です。
実際には、そんなに脂っこいわけでもないような感じなのですが、というか、決して脂っこいわけでもないんですけど、そうなりました。これが体脂肪率と油分の効果なのか?
後日、麦麦ラーメンに行きました。いつも通り、こてこてとんこつラーメンを注文したのですが、出てきた瞬間、ちょっとやばいかも、と既に勝負に負けてました。居合いで言う鞘のうちで勝負は決まっている、という状態です。
手をつけてみると、これがまた美味いんだけど、身体が拒絶している。味覚と脳の指令が油をめぐる争いをしている。
箸を休めると表面上に油分が固まり膜を作ります。余計に脳からの拒絶が指令が強固になります。
意志が強いのか弱いのかどちらかわかりませんが、結局それも麺は完食、スープは残すという痛み分けで店を後にしたのですが、ちょっと吐くかもしれないと思いつつの攻防でした。
まぁ、最終的にはどちらも吐かなかったんですけどね。
ダイエット(腹周りの排除)を始めるようになってから、間食というものをしなくなりました。甘いジュースなども随分と減りました。
間食を止めるつもりはなかったのですが、つい「これを食べると歩きに行った分の苦労が相殺されるわけか」などと考えると、間食しようという心が萎えるのです。
これは、いわゆるダイエットには、非常に良い、極めて好都合なことなのですが、また、実際に間食などしなくても困らないので、何の問題もないのですが、実際に凄く美味しい大好物が食べられなくなる、ということは想定していませんでした。
それって、本末転倒なのではないか? というか、腹の周りに肉が付く前だって、美味しく食べていたはずなのに? 筋肉が付いて体脂肪率がさらに下がったことが影響しているのだろうか? などと、食い物の恨みでいろいろ考えてしまいました。
まぁ、プラシーボ効果だろうがなんだろうが、「体脂肪率がある程度以下に低くなると、身体が脂を受け付けなくなる」ということを、私が身をもって証明しました。これで科学主義者に対しても間違いないと実証できたも同然です。
ということで、体脂肪率バッチリのアナタ。沖縄に行ったら、私の代わりに亀かめそばと麦麦ラーメン、堪能してきてください。
私だって意地でも喰い続けるけどな。胃もたれするとわかっていても、今も喰いたい。