相談を受ける際の童貞の振る舞い

  
 ガラモンの恋愛相談についての話をしているときに、「だから童貞はダメなんだよ」という指摘を受けた。童貞だから駄目なんじゃなくて、駄目だから童貞なんじゃないのかと、結果と原因が入れ替わってるんじゃないかと指摘したかったが、そんなことを言い返しても痛いのは自分なのでやめておいた。
  
 ガラモンが言うには、こういうことである。
 ガラモンの知っている童貞の傾向として、恋愛に限らず何らかの相談を受けるとき、莫迦正直に糞真面目な解決方法を考えて提示しようとする。あるいは自分の価値観を説明しようとする。おそらく童貞に共通しているのではないか、と。
 ガラモンはどうするかというと、「わかーるわかるよ、君の気持ち」などと聞くだけ聞いて、神妙な顔をして聞き終わった後に、「実は僕も似たような経験をしているんだ」と嘘でもいいから似たような悲しみエピソードを作り、一緒に泣くんだ、と。つまりは心理学のミラー効果ですわ。それで親密性が増すんだ、と。
 さんざん一緒に泣いた後に、「わかるよ。辛いよね」と声をかける。で相談に乗りながら、おまこんでた相手がある程度回復してきたときに、「元気を出して遊びに行こう」などと誘って食事などをして、そのままホテルに連れ込むんだ、と。
 いや、つか、なんかそれ、目的が変わってないか? 相談に乗る話ちゃうの?
  
 相談を持ちかけられている時点で、相談に乗るという意識が悪いらしい。隙を突くチャンスと捉えるべし、と。なんかそれ、非モテ童貞と同じぐらいに病気な気がするんだが。
 ともあれ結果的にそうなってしまうのであり、また相談はちゃんと聞いている、ということなんですが、それでは全く解決に役に立っていないわけですよ。
 しかしガラモンは言います。
 落ち込んで相談に来る女性は、解決を求めているのではない。聞いて欲しくてわかって欲しいだけなんだ。解決案や考え方を提示されても迷惑なだけなんだ、と。
  
 旧東京都立大のハゲがそんなことを言ってますねぇ。女は読解して欲しくて、男は承認して欲しい、と。女は自分を理解して欲しがっていて、男はありのままの自分を丸ごと受け入れて欲しがっている。と、ハゲが言っている。
 ガラモンは言いました。「理解するといっても、本当に理解しちゃっては駄目なんだ。お前は一を聞いて勝手に十を知っちゃって『はいはい、それってこういうことでしょ?』とか先走って理解するから童貞なんだ。どれだけ詰まんない話だろうが最後まで聞け。最後まで我慢すれば、最後の最後に性交が待っている。」
 お前はホットドッグプレスか。エロ版プレジデントか。
「理解して欲しいだけじゃなくて、語ることでカタルシスを得たいんだ。だから詰まらなくてもオチがわかってても、最後まで聞く。その待っている退屈な間に『僕も同じだよ』エピソードを考えておくんだよ。で、終わると同時に『わかるよ。僕も同じだ』と語り出すんだ。それが落ち込んでる相手を喜ばせるし、相手のためにも自分のためにもなるんだよ。」
  
 なんか、わかりやすいが故に胡散臭い話ですが、ガラモンは、相手も喜んで自分もイイ思いが出来て、全てが良いじゃないか、というわけです。win×win の関係だ。
 童貞は、相手も不満にさせて、自分もイイ思いが出来ないんだから、誰も得していない。lose×lose になってしまっている。
 どう考えてもどうすればいいかは決まりでしょう、というわけですよ。
  
 別に、付け入る隙に付け込んで女性を利用しイイ思いをするぐらいなら、私は、相手の相談に一番良かれと思う回答を自己満足で出してるほうが良いや。つーか、童貞に相談するほうが悪いな。
  
  
 アップしようと思ったら、女性の相談に答えてはいけない!? という記事を発見しました。なんかもう、ここまで揃って宮台真司やらガラモンやらの自称モテに言われると、そこまで女心がわかるなら逆に罪悪感わかないか? とか思ってしまいます。