性的ATフィールド

  
 NHK紅白で氷川きよしとWaTが眼鏡をかけていたわけですが、そのWaT。ウエンツ瑛士小池徹平ね。
 この小池徹平が出てくると、なんともいえない嫌な気分になるわけです。
 小池徹平は確かに美形で可愛いと思います。不満など感じる要素はないかのように思えるわけです。がしかし、なんともいえない瞬発的な嫌悪感を覚えてしまうわけです。
 これにははっきりとした理由がありまして、えっと、もし男性で、小池徹平を嫌になる可能性があると心配の方は、以下を読まないようにしてくださいね。
  
 ♪わかーるわかるよ君の気持ち♪ と高い声で歌っていますよね。それはいいんです。良くないけど。
 昔、そう、あれは忘れもしないずっと前のことです。川島和津実という伝説のAV嬢がいました。その少し前の星野ひかると並んで伝説の存在です。AVに全く詳しくない私が知ってるぐらいだから、かなりの伝説でした。
 その川島和津実小池徹平が、私には同じ顔に見えるわけです。それは言い過ぎでも、非常に似ている。
  
 川島和津実なんていったら、私が一番真っ盛りの時期の人気のAV嬢でしたから、友達から借りたりして何度もお世話になったわけですよ。嗚呼、性春の思い出ですわ。
 もう顔を見たら条件反射で、パブロフの犬のようによだれが垂れてしまうわけですよ。超可愛かった。
 その川島和津実と同じ顔をして、しかも男だという。
 つい条件反射が来そうになりながら、頭の中では男だとわかっているのです。
 この、反射と意識の鬩ぎ合いが、なんともいえない嫌悪感を生み出しているのです。
 ♪わかーるわかるよ君の気持ち♪ といわれたところで、わかってるならもう現れないでくれよ、とか思うわけです。
  
 この「男で勃ってちゃ拙いだろ」という意識は、かなり強固なものを持っています。
 性の概念というのは、生来のものか刷り込まれたものかはともかくとして、とにかく強い。ちんこを舐めるとか、想像もしたくないほどの嫌悪を感じるわけですよ。もう女大好き。特にB型の女性が大好き。これを読んで「私のことか」と思っているアナタ。そうアナタだ。まさしくアナタ。「あぁ私か」なんて思っているアナタです。そのドキドキは誤解じゃない。もうわかっているとは思いますが、アナタです。アナタガー、シヌホドー、スキダカダー。
  
 で、例えばこれ、あなたの最愛な人が実は性別が逆だったとしたら、それでも愛し続けられるのか否か。
 例えば上原さんにちんこがはえているとしましょう。それを舐めたら喜んでくれるとしたら、私は舐めるのか? これは非常に難しい。
 いや、こんなことを考えて何の得になるのか、という話ではあるのですが、まぁ考えてしまうわけです。ストップひばり君。
 ガラモンは言いました。「奥さんと別れるよ。次行こう。次はもっと若い十代ぐらいのを探そう」 奥さんに冷たい奴です。
 私は悩みに悩んで、舐める、かなぁ。
  
 自分の心を考えるに、この壁を一部分でも削ってしまったら、全てが崩壊してしまうのではないかという恐れがあるんですね。
 逆に言えば、崩壊させないために、壁を異常に強固にせねばならない。
 その、壁が強固であれば強固であるほど、同性愛者に対しての内心の差別は比例する。
  
 非モテ童貞はコミュニケーション能力が低いので女性との交際が云々、とかよりもはるか遠く、この強固な壁の向こうで、引き返さないとならない人たちがいる。
 ドン・キホーテ・デ・ラマンチャのように壁に突進して傷付く人も多かろうし、傷付きすぎて、好きになりそうな時点で引き返す人も多かろう。
 恋愛なんてしなくてもなんとも思わなければ、どれだけ楽だろう。