取説を読むような奴はモテない

  
 昨日、取説を読もうとしない人たちというのは存在している。読めよと書いたわけですが、どうも私はそういいながら、今日の表題のように思えるわけです。取説を読むような奴はモテない、ね。
 なんとなくそんな気がしない?
 まず、壊したらどうしよう、なんて心配性なところが、ちっちゃい。
 次に、悩んでるぐらいなら読んだ方が早いな、という計算をしてしまうところが、ちっちゃい。
 さらに、他人に頼っちゃえばいいじゃん、という勢いが足りないわけですよ。手間をかけさせるのは悪いから、なんて他人を思いやる気持ちが、ちっちゃい。
 自力で解決しようなんて人間は、既に、孤独に強いんだよ。
  
 例えば私なんかは完全にそうなんですが、暇な時間、というものに滅法強い。いくらでも引き篭もれる。本やCDやDVDやネットがあれば、かなりの時間を孤独に耐えられる耐性を持っている。
 大好きな人に逢いたい、とか話がしたい、というのはありますが、人恋しくて誰かと連絡を取りたい、というのとは、かなり無縁に近いんですわ。
 孤独に困らないから、他者を求めようという機会自体が少ない。というか、ほとんどない。自分の時間を邪魔されるほうが面倒臭かったり。
 私の知り合いの童貞も同じことを言ってまして、孤独への耐性が強くて、孤独に困らないから困ってしまう、と。
 そういった孤独に強い人間は、自力で解決しようと取説なんか読んじゃうんですよ。
  
 もう取説なんか読むのはやめよう。モテないぞ。取説から非モテは一直線だ。
 取説を棄てて町に出よう。