人生不幸自慢コンテスト、優勝おめでとうございます!

  
 で、うれしいのかね? それは。
  
 いやね、わかるんですよ。気持ちは。
 例えばね、そんなに不細工じゃない人が、自ら「ブス」を名乗って、それで「私ってブスだから」みたいなことを言っていたら、それはもう田邊聖子とかね、もうシャレにならない人たちが憤るのはわからないわけではないんですよ。
 「アンタ、まだ人間の顔をしてるからいいじゃないかっ!!」
と言いたくなるのは良くわかるんですよね。そりゃ確かにあなたは人間というにはまず確認すべき点がいくつかあるかもしれない。そりゃ同じ括りとしてカテゴライズするのは、いろいろと考慮の余地はあるといえなくもない。
 しかし、その人に「あの人は自分をブスだって言ってるけど、確かにあなたに比べたら全然マシだよね。そりゃどう贔屓目に見てもあなたのほうが格段にブサイクですよ。それはもう私が保証します」などと言おうものなら、それはそれで怒り狂うわけですよ。
 どうしたいんだ、という話でね。
  
 [言葉]「君はいいよな。自分なんかよりずっと恵まれているよ。」
 これはたぶん、非コミュとかの話の中で出てきたことなんだと思うけど、「他者が完全に正しく知る術」がないにしても、誰の目にも明らかなケースもあるわけですよ。
 例えば私が「片想いの人となかなか上手く行かないよ。こんなに溢れんばかりの愛を送っているのに切ないなぁ」とか言っていると、貧民窟の長屋に住んでいる井上ひさしに似たはてブだけ偉そうで自分は面白いエントリも書けない人が「君はいいよな。自分なんかよりずっと恵まれているよ」と言っていれば、「そりゃそうだよ、で?」と思わざるを得ない。
 それこそ不幸自慢であれば、日本に生まれたというだけでもう充分に幸運は使っていて、貧民窟の井上ひさしだって、後進国の飢餓者が親族ぐらいとしか会わないままに食うや食わずでいる人に「君はいいよな。自分なんかよりずっと恵まれているよ」と言われたら、そりゃそうでしょうね、と言うしかないでしょう。
  
 非コミュというのは、傷付く覚悟をして、徒労を覚悟して、自ら相手を好きになっていけるならば、少しづつ解決できないことではないのだし、人に嫌われるときというのは自分を律せれないときに起こりがちであって、それができないというのはそれを継続してやり続ける根性に欠けるとなると、そこは自業自得として受け止めようよ。
 これは比較的にかなり低い努力で出来ないことはないんだけれども、やりたくないからやらないんだけれども、しかしやれなくないことをやらないだけなんだから、自分よりもやれている人を羨むならともかく、妬むぐらいならばやればいい話なわけです。
 もし今後、id:homo-moonさんが、誰かに「君はいいよな。自分なんかよりずっと恵まれているよ」と言われたならば、そこは「ワタシがアナタと同じレベルで満足できるわけないじゃない」と言えばいいと思う。
  
 ついでに「自分の気持ちは君のような人にはわからない」と言われたら、そこは「ワタシ、アナタの気持ちに関心ないんだよね。ごっめーん」でどうだろう?