きのこ

  
 僕は凄く女の子から人気がある。
 女の子は僕に群がり、僕と楽しく談笑し、僕の写真を撮ったりする。僕は凄く女の子から人気がある。
 たぶん僕の頭の赤と白のきのこみたいな帽子がオシャレだから、女の子が群がってくるんじゃないかと思う。
  
 今日も僕が一人で教室の掃除をしていると、女の子がいっぱい教室に入ってきた。
 「おい、鬼頭。ちゃんと掃除は終わったか?」
 ともちゃんだ。みんな僕には気さくに声を掛けてきてくれる。たぶん僕が話し易いタイプなんだと思う。
 「まだなのかよ。ちゃんとキレイに掃除しろよ。なんなら床を舐めてきれいにしたらどうだ? 犬みたいに。あはははははは」
 ともちゃんは豪快に笑った。ともちゃんは優しい。掃除の仕方まで僕にアドバイスをくれるよ。よく気の利くレディだ。僕も一緒に笑った。
 「鬼頭も一緒に笑ってるよ。コイツ、面白れー」
 吉川さんがうどんを食べながら僕のことを面白いと評価してくれた。僕はうれしかった。
 「まだ笑ってるよ。こいつ、ホントに馬鹿なんじゃない」
 クラスで一番頭の良い瀬磯さんが、僕を「馬鹿なんかじゃない」と認めてくれた。僕は本当にみんなに優しくしてもらえている。このクラスの女子はみんな良い人たちばかりだ。
 「ねぇ、鬼頭にオナニーさせてみない? みんなで見物しようよ」
 綾乃さんが言った。綾乃さんは優しい。僕の性欲処理まで手伝ってくれるというのだ。
 「それいいね。脱がしちゃえ」
 ユッキーナがそういうと、女の子たちはみんなで僕の服を脱がしてくれた。僕は教室で全裸だ。
 「センコーが来るといけないから、入り口の戸を閉めておこうぜ」
 ユッキーナは入り口の戸を閉めに行った。ユッキーナは優しいなぁ。僕が裸で寒いから気を遣って戸を閉めてくれたんだろう。
 「おい鬼頭、早く始めろよ」
 愛ちゃんにせかされるままに、僕はちんこをしごき始めた。みんなが見守ってくれると心強い。ありがたいなぁ。
 「おい、この茸みたいな変な帽子も脱がしてやろうぜ」
 「そ、それはダメぇー。これだけは勘弁してっ!」
 僕は必死に脱がされまいと帽子を引っ張ると、無駄にエロい愛ちゃんが僕に怒鳴った。
 「ちゃんと続けろよ」
 僕は右手でちんこをしごきながら、左手で帽子を取られないように頑張る。
 すると誰かが僕の左脇の下を天使の羽根のようなものでくすぐり倒してきている。こそぐったい。それでも僕が帽子を取られないように抗うと、みんなが僕の身体にボコボコと蹴りを入れ、ストンピングを入れる。
 みんな僕の趣味を知っていてやってくれるんだ。みんななんて親切なんだ。僕はみんなに蹴られると興奮が最高潮に達してきた。
 僕はみんなに足蹴にされながら果てた。
 「ちょっと、コイツ、ホントに射精してるよ。超ウケる。マジでキモいんだけど。あはははは」
 誰の声だろう? この声はきっと○○さんだ。僕は○○さんが大好きだ。○○さんが笑ってくれるなら、僕で喜んでくれるなら、僕はキモくていいよ。○○さん、僕がイクところを見てくれていたんだね。
 「ねぇ、これちょっとデジカメで撮ってネットに上げてやろうぜ」
 あれ? 今の声は大野先生の声じゃないかな? いつの間に? そうか、先生も僕のファンで、僕の写真が欲しかったのか。言ってくれればいつでも一緒に撮ったのに。
 しかし、ネットに掲載するって、僕のファンサイトでも作るのかな? 本当に僕はみんなに愛されてて幸せだなぁ。
  
 僕は凄くクラスの女の子から人気がある。
 女の子は僕に群がり、僕と楽しく談笑し、僕の写真を撮ったりする。僕は凄く女の子から人気がある。
 たぶん僕の頭の赤と白のきのこみたいな帽子がオシャレだから、女の子が群がってくるんじゃないかと思う。
 最後まで帽子を取られないようにしていて良かった。