音楽・文学・サブカル

 科学者の天体運動の研究と百姓の足元の泥濘

ブログ「しあわせのかたち」から、文学とは何か? と、そのコメント欄から発生した次の記事、「学問」、「科学」という名の信仰という二つの記事をあわせて読んだ。 「物語の読み方は自由である。唯一の『正解』は『読者の数だけある』」という話についてな…

 『アーティスト症候群』

ネットで注文した『アーティスト症候群』が届いた。 主人公で不器用な高校生である墓本鬼太郎の学校から、全国愛国弁論会のグランプリ受賞者が選ばれる。その表敬訪問に、二千七百年前の祭司を祖に持つ皇帝一族の春礼親王が学校を訪れたことから物語は始まる…

 芸術の飽き

ずいぶんと前に美術館に行ったのだが、特別展はとにかくべらぼうに面白かったにもかかわらず、常設点はさっぱり面白いと思わなかった。 私は美術について全くわからず、ほとんど画盲と言って差支えがない。 それでも緻密であったり迫力があったり細微であっ…

 きのこ

僕は凄く女の子から人気がある。 女の子は僕に群がり、僕と楽しく談笑し、僕の写真を撮ったりする。僕は凄く女の子から人気がある。 たぶん僕の頭の赤と白のきのこみたいな帽子がオシャレだから、女の子が群がってくるんじゃないかと思う。 今日も僕が一人で…

 涙曹操

今週沖縄へ帰る。今月二度目の沖縄だ。今回は沖縄市に行く。 沖縄市の観光ウェブページを見ると、涙そうそうのロケ地マップというのがあった。 それで、今週、沖縄市に行く前に見ておこうと借りて来て観た。 私は妻夫木聡も長澤まさみも、特に好きでもなけれ…

 三角関係が崩れるとき

三日前に君から凄く久しぶりの電話があって、大学を卒業してから数回ほど会って以来だから、もう三年ぶりぐらいになるのかな。 急な呼び出しだったから驚いたんだけど、オープンカフェに座り、僕を見つけて手を振る君は変わらずに美しくて、いい感じに大人び…

 笑ってよ 僕のために?

私は自分が嫌だった。心底嫌になった。 それは私の不注意であったし、ある意味で不運なだけだった。 私が気が付けば回避できた問題だったかもしれないが、私ではない誰が担当になっていても、それに気が付くことはなかっただろう。 誰にもわからないような書…

 笑って欲しい 君の笑顔が見たいから

僕が仕事の帰りに紀子の部屋に行くと、彼女は泣き腫らした目をしていた。 僕は驚いて彼女に「どうしたの?」と聞くと、彼女は仕事でミスをしたことについて口を開いた。 彼女の話は仕事のことでよくわからなかったけれど、ちょっとしたことでミスをしてしま…

 深夜の不快な出来事

なんなんだろうね。俺、まったく納得できないんだけど。 なんかね、仕事が終わってやっと飲みに行けると勢い込んで居酒屋に足を運んだわけよ。同僚数人と一緒に。 俺はいつも通り煙草に火を点けてさ、生中を呑みながら、煙草を喫んでいたのよ。 するとさ、宴…

 昼の不快な出来事

ホント、俺、ついてないよ。 昼休みに喫茶店にランチを食べに行ったわけ。 するとさ、店内放送でアユがかかってたわけ。アユ最高じゃん。 俺、アユを聞きながら煙草を吸うのが至福の時間でさ、どうせ注文したうどん定食もまだ来ないから煙草に火を点けたのよ…

 朝から不快な出来事

満員電車のストレスからやっと解放されてすぐに煙草に火を点けて一服。くうぅ〜、たまらん。格別だね。 するとすぐに後ろから叫び声が聞こえた。 「ちょっと! 気を付けてください!」とか言ってんの。 俺に言ってるから何かと思ったら、全然たいした話じゃ…

 どっとはらい

NHKの朝の連続ドマラの「どんど晴れ」ですよ。 http://fragments.g.hatena.ne.jp/tomo-moon/20070504/1178281907 これを読んでいて思い出したんですけどね。 主人公でヒロインは確かに可愛い。沖縄っぽくない沖縄美人。かなりの正統派。 それはいい。そのヒ…

 最期の桜の花びらが散るその時に

私が彼女の病室を訪ねると、彼女は身体に管を通され、呼吸をするにも肩で息をするように、苦しそうにしていた。 彼女は苦しそうにしながらも、口元だけは私に笑って見せた。 彼女に昔の美しき面影はなく、ただただ病気と闘うことに疲れ果てた病人であった。…

 あなたの尊敬する人は誰ですか?

私は自分がほとんど本を読まない人なのに、本をよく読む人が好きだったりします。女性は特にですが、男であっても同じです。 本なんて、ただでさえ読まないのに、読んだ本が外れだったら目も当てられないので、本をよく読んでいそうな人に「お薦めの本って何…

 小沢健二の美しさ

私は「どんな音楽が好きなの?」と訊かれると、フリッパーズギター〜小沢健二と答える。オザケン♪ね。 ベートーベンやバッハやアルビノーニなどのクラシックの名前を挙げるのもスカしてるし、ビートルズというのもなんかあれだし、ジョピンと言ったってねぇ…

 司馬遼太郎メソッド

司馬遼太郎という国民的大作家がいました。 シバリョーは、支那の歴史的大作家である司馬遷に遥かに及ばない、ということで司馬遼太郎というペンネームをつけたと言うことが有名です。 シバリョーは大衆作家であり、膨大な資料から独特の筆才で、主に歴史小…

 「誰が書いているか」で判断するのではなく「何が書かれているか」

よく「『誰が書いたか』で判断するのではなく『何が書かれているか』で判断すべきだ」みたいなことが言われます。 つまり、作者ではなく、内容で判断せよ、ということです。 これは明らかに正論です。否定のしようも無い正論です。正論過ぎて、青臭い書生論…

 5.1chサラウンドシステム

自分の部屋に5.1chサラウンドシステムが組んでありまして、貧乏人の家電好きなもので、安いながらも種類だけは無駄に買い揃えています。 いくら数年前の安物のスピーカーシステムといえども、やはり5.1chだと臨場感が違うわけで、サブウーファーの重低音好き…

 書店は生き残ることが出来るのか?

とある美女から写メールが送られてきた。 期待して開けてみると、氷川きよしとWaTの小池徹平が眼鏡をかけたものでした。 「私の待ち受け」 この人は、眼鏡男子好きなのです。 「シャープなインテリ顔が好き」と昔から言ってました。 ふざけたことにこの人、…

 クスコ太りの伝記

「俺が更新するまで、お前も更新するなよ」という卑劣な脅しを受けたために、更新が滞っておりました。お久しぶりです。 一ヶ月ぶりの続きの話です。 感動する話のパターンとして王道なのが、どうしても抗えない不条理と、自己犠牲という手段があります。 前…

 大の男が泣くということ

何かの番組で、街角を行く男性に「最近、泣いたことはありますか?」という質問をしていて、それに対して「泣かないですよ」や「もう何年も泣いてないですよ」や「子供の頃以来泣いてない」と答えている男性が結構いた。 大の大人の男が泣くというのは恥ずか…

 待ち合わせの駅前に流れる思い出のローカルCMソング

随分と会っていなかった友達と久しぶりに会うこととなり駅前のモニュメントの近くで待ち合わせをしていました。私は待たせるのが嫌なタイプなので時間よりもかなり早めに着くようにしているのだけれど、待ち合わせの相手は大いにルーズでしっかりと遅刻して…

 神子母鬼

竹内由貴の『神子母鬼』は、主人公である山谷育子が子宮頚癌のため子宮全摘出手術を受けたシーンから始まる。 気落ちする育子に、夫の良行は慰める意味も込めて「養子を貰おうじゃないか」と提案する。 育子は、自分たちの子供を産めないということを気に病…

 灯火の命

竹内由貴の『灯火の命』のストーリーは、三十八歳の建築士である鮎原に脅迫状が届くところから始まる。 その脅迫状には、目的の分からない指令が書かれており、その内容とは「河沼和昭を殺せ」というものであり、河沼の住所と電話番号が記されていた。 そし…

 DEATH MASTURBATION

竹内由貴の『精少年トオル』という短編ドタバタSFホラーがあります。 中学二年生の清家通くんが、友達から借りたアイドル雑誌で、初めてのオナニーしたところ、そのオカズに使ったアイドル山本奈緒が、時を同じくして事務所のビルの屋上から飛び降り自殺をし…

 グロス・ナショナル・クール

HNK-BSにて、COOL JAPANという番組をやっているらしいですが、今のところみたことがなく、先月たまたまその特番は見ました。 欧米では日本ブームが凄く、GNCという「どれだけ文化や流行を発信する力があるか」という指標で、日本は世界で最大級の評価を得て…

 日本のカルチャーは世界二イイィィィー!!

先日、見るともなしにテレビをつけてしまったところ、画面にスマップの香取と古館伊知郎が映ってました。 どうやらスマステーションに古館がゲスト出演していたようで、なんかのビデオ明けで二人でコメントしていたようで、コメント振りから想像しますと、ど…